徳善寺だより 第30号 平成23年 10月

秋も深まり、朝晩は肌寒い季節となりました。おたよりの発信がご無沙汰となってしまいましたが、ご門徒の皆様におかれましてはお変わりございませんか。

皆様方へのご報告が遅くなりましたが、昨年12月より行っておりました当寺の増築工事は7月の下旬をもってようやく完成いたしました。これもひとえに皆様方のご尽力あっての事、心より御礼申し上げます。

既にご来寺の皆様方には新しくなった一階の玄関・本堂並びに新設納骨堂へのエレベーターをご使用頂きました。「雨が降っても濡れなくていいね」「足が悪いのでとても助かります」「近代的な建物が気に入りました」等々、お喜びの声を聞く事ができ、私共も大変安堵致しております。

またこの度、ご門徒の國本壽代さまより『聖観音菩薩』を寄贈していただきました。「この菩薩様が徳善寺をいつまでも見守って下さるように」とのお申し出でしたので、一階玄関正面に安置させていただいております。素材は大変貴重な緑壇で、時と共にさまざまに色が変化する銘木です。何よりそのお優しい表情は見る者を清らかな気持ちにして下さいます。國本さまに改めて御礼申し上げますとともに、お参り下さる折には是非ともご拝観下さいます様ご案内申し上げます。

この新しい施設を含む当寺院が、より一層皆様方の『門法道場』として有意義に活用され、親睦を深めて頂ける場となる様、法要のみならず、研修会や相談会、また定期旅行等を企画して参りたいと思いますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。

(合 掌)

納骨堂落慶法要のおしらせ

この度、新しく完成した納骨堂の落慶法要並び親鸞聖人750回忌法要・住職継職を平成24年3月30日、31日の二日間にわたり勤修する運びとなりなした。今年4月に京都の本願寺に参拝した法要を当寺でも行います。また私事ではございますが、当寺に入寺してちょうど10年の節目と重なり、先延ばしとなっておりました住職継職の法要も合わせて行わせて頂く事になりました。恐らく私が継職して最初で最後の大きな法要になると思います。是非、今まで法要に来られなかったご門徒の皆様も一度お寺に足を運んでいただけます様宜しくお願い致します。詳細につきましては次回のたよりでおしらせいたします。

報恩講のおしらせ

毎年恒例の報恩講法要を行ないます。当寺での1年ぶりの法要となりますので皆様お誘いの上、お参り下さいますようよろしくお願いいたします。

日時 11月13日(日) 午後2時より (徳善寺本堂において) 読経・焼香・法座

● くらしの仏教語 道場(どうじょう)

道場というと、どうも武道の道場を思い浮かべますね。剣術や柔道などの「道」を実践する「場」という意味でしょうが、最近ではマンガ道場やカラオケ道場など、いろんな道場ができました。道場とは本来、お釈迦さまが悟りを開いたところを意味します。仏教では「道」は悟りのことですから、お釈迦さまが悟りを得た「場」、つまり、ブッタ・ガヤーの菩提樹下の金剛座が「道場」なのです。それがやがて、ところはどこでもよく「悟りを開く場所」をいうようになり、さらに、一般に「修行をする場所」となりました。初期の浄土真宗では、まだ寺院ではないが、信者が集まって念仏を称えるところを「道場」「念仏道場」と呼んでいました。この仏教語が、武芸を練習する場となったのですが、身体を鍛錬するだけでなく、精神をも修養したのです。いろんな道場へ通うみなさん、技術習得だけでなく、精神修養も心掛けて下さいね。

● 一口メモ

この度、お寺の増築、改修工事が完成し、報恩講を機会に、ご門徒の皆様にご披露されることになりました。工事中の為、お寺での法要も久しく行われませんでした。この度は、是非ご門徒の皆様にはお参り下さいますようお願い申しあげる次第です。

(門徒総代一同)

《事務局》

神戸市須磨区寺田町2丁目1-2 徳善寺内 TEL 078-732-0531

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