徳善寺だより =創刊号= 平成14年7月15日

創刊にあたって

創刊号 平成14年7月15日

盛夏の候、皆様におかれましてはますます御健勝のこととお慶び申し上 げます。

この度、徳善寺だよりを出すことになりました。ご門徒との皆様と徳善 寺がより一層身近に感じられるようにして頂きたいと思い、出版させて頂 きました。仏事に関すること、また近況報告など色々と考えていきたいと 思いますので、ご意見や質問等ございましたら、お参りの際言っていただ ければありがたいと思っております。

合掌

おたより

《彼岸会法要》 3月16日に再建最初の法要を当寺で行いました。前住職の他界後はじめてのことでしたが、ご門徒皆様多数のお参りをいただき、盛大に行う ことができました。

久方ぶりに本堂で、皆様のご読経唱和の声を聞き、思わず「南無阿弥陀仏」心の中で念じました。ご都合でお参り願えなかったご門徒の皆様、 次には是非お参り下さい。

法要の予定

・報恩講 10月~11月
・彼岸会 3月
・永代経 5月

※予定になっております。皆様をお誘い の上、是非徳善寺の方へお越し下さい ますよう、お願いいたします。

うらぼんえ
盂蘭盆会(お盆)

盂蘭盆とは、梵語ウラバンナの音写で、「倒懸(とうけん)」と訳します。木にさかさまにかけられるということで、非常な苦痛をたとえたものであります。

釈尊のお弟子が、百味(ひゃくみ)の飯食(ぼんじき)をもって四方の僧たちに供養し、その功徳(くどく) によって餓鬼道(がきどう)におちて倒懸の苦しみをうけている母を救ったという経(きょう)よう説が行事となったもので、父母や祖先を追憶し、これに孝養をつくすと いうことが、この行事の趣意であります。

しかし、今日ではそれにいろいろな迷信的なものが、附加されてもいるようです。わたくしたち真宗門徒としては、雑多な迷信的なものをすべてぬぐい去り、静かに目蓮尊者(もくれんそんじゃ)の故事を偲んで、深く親の恩、祖先の恩をおもい、その孝養報恩の念を仏法の報恩にまで深め高め、これを縁としていよい よ信へすすみ、本願念仏のすくいをよろこび、そして、道綽禅師(どうしゃくぜんじ)の
「先に生れん者は後を導き、後に生れん者は前を訪い、連続無窮(むぐう)にして、 願わくは休止せざらしめんと欲す。無辺の生死海を尽くさんが為の故な り」
のお心をかみしめたいことであります。

したがって、「お精霊(しょうりょう)迎え」や「精霊祭り」などいたしません。また さまざまの雑多なかざりや、迎え火、送り火などもいたしません。

編集局後記

私たちのお寺が再興されて、五ヶ月が経ちました。疎遠になりましたお 寺と再び私たち門徒に近いものとし、皆さんに親しまれるお寺にしたい と考え、「徳善寺だより」を創刊いたしました。祖先から引継ぎました徳 善寺を、より親しみあるものにしたいと考えています。ご門徒の皆さま のご協力を期待しております。

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