徳善寺だより 第4号 平成15年 5月

桜の花びらも散り、夏の足音がだんだんと近づいてまいりました。

先日、お参りの際、ほととぎすの鳴き声を聞きました。あまりにきれいな鳴き声でしたので、10分ほど車の窓を開けてききほれていました。普段あまり自然に接してない私にとって、ほんの10分でしたが心に穏やかな風が吹き込んできました。 それと同時に、「時間のたいせつさ」というものを改めて実感させていただきました。普段は何気なく過ごしてた時間が、ほととぎすによって、貴重な時間を過ごさせていただいた、我々の人生「時間」というものをもう一度考えさせられたようなきがします。

私も徳善寺にきて、はや一年が経ちました。会社とお寺との兼業で、ご門徒の皆様には、行き届かないところが多数あると思いますが、皆様の協力があってなんとか過ごさせていただいております。三月の彼岸法要には、たくさんの人が集まって下さり、ありがとうございました。これからも益々精進いたしますのでよろしくお願いいたします。

○お知らせ

☆永代経法要
5月30日 2時より

○ お礼

於徳善寺 読経・焼香・法話

去る3月15日、営みました『彼岸法要』には門信徒の皆様の多数のお参りをい ただき、ありがとうございました。表現は適当ではありませんが、久方ぶりにお寺に賑わいを感じました。総代一同感謝感激におります。 今後ともよろしくおねがいたします。 総代一同

合掌

○ 永代経法要について

浄土真宗における永代経は、年忌などを一つの機縁として亡き人のご苦労を偲び、 自分の今日ある姿に感謝するとともに、この永代経法要を通して、代々に渡って伝えられてきたお念仏のいわれをさらに深くたずね、聞法させていただく法要です。 報恩講に次いで、大切な法要ですので、ご門徒の皆様方、お寺に足をお運びするよ うよろしくおねがいします。

○ 一語法話 合掌とは

合掌は、仏教徒の基本的な作法です。 心から相手、とりわけみ心に尊敬をささげるという意思表示です。この作法は、仏教とともに日本に渡ってきました。日本だけでなく、東南アジアなどの仏教国で、 この動作が日常的に使われているのはよく知られています。

昔からインドでは、左手は、みにくい自分のありのままの心をあらわし、右手は 神聖なものをやどす場所と考えられてきました。その左と右の掌がぴったりとあう のです。みにくい自分と神聖この上ないもの(み仏)との「調和」を表現したものと考えていいでしょう。亡き人と一つになった世界と理解をひろげていただいても 差しつかえないのです。

ですから、霊前に礼拝するときは、かならず胸前で静かに合掌してください。やたらとすり合わせたり、数珠をもんだりするのは明らかに間違いです。

○編集局後記

この前まで今年の冬は寒いと思っていましたが、今日この頃、晴れの日には20度を越す気温となります。 新緑が美しく、平戸つつじや、さつきが咲いていて、ほんとうにいい季節となりました。年寄りの私にも、どこか心躍る思いがするようになりました。 皆様のご活躍お念じ申し上げます。

合掌

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