徳善寺だより
徳善寺だより 第10号 平成17年 1月
あけましておめでとうございます。ご家族お揃いで新年を迎えられたことを謹んでお慶び申し上げます。昨年ふりかえってみれば、今までに無い災害の年だったように思います。兵庫県北部を襲った台風23号にしかり、新潟中越地区を襲った地震にしかり、また多くの犠牲者を出したスマトラ沖地震の津波にしかり。やはり地球の温暖化が段々と近寄っているのではないかと思えざる得ない状況が続いています。私たちは今何をしなければならないのでしょうか。
私たちが生活のうえでなくてはならないものに「雨」があります。人間の食料の中で最も大事なお米も雨無くてはならない恵みです。しかし、その雨も降り過ぎると大きな災害を招きます。ちょうどよい分量だけの雨が降ってくれるということはめったにありません。足らないか多すぎるかです。思うようにならないこと、それがこの「世の中」なのではないでしょうか。
気象のことだけではありません。仕事や人間関係など、なかなか思うようにはなりません。自分の配偶者や家族でも思うようにならない。思うようにならないとは、言うことを聞かないという意味ではなく、最愛の我が子の病気や命さえもままならないのです。実は、自分自身だって思うようにコントロールすることはできません。意思の強い人でも、けがや病気や老化はどうすることもできないのです。そのままならない「世の中」を、我慢しながらものびのびと明るく行き抜く道を与えてくれるのが真実の宗教なのではないでしょうか。本年もよろしくおねがいします。
合掌
○お知らせ
☆ 年忌について 本年度、年忌法要が当たるのは、次のとおりです。法要が休みに集中することが多いので、できるだけ早く、日時をお知らせ下さるようお願いします。
一周忌 | 平成16年 |
3回忌 | 平成15年 |
7回忌 | 平成11年 |
13回忌 | 平成5年 |
17回忌 | 平成元年 |
25回忌 | 昭和56年 |
33回忌 | 昭和48年 |
50回忌 | 昭和31年 |
○ 新年ご挨拶
ご門徒の皆様、あけましておめでとうございます。新年にあたりまして、ご門徒皆様の御健勝とご多幸をお念じ申し上げます。旧年中はいろいろとお世話になり、又、格別のご協力を賜り有難うございました。本年もよろしくお願い申し上げます。
責任役員 松原 義一 総代一同
○ お礼・ご報告
・去る11月13日、徳善寺本堂で営まれました「報恩講法要」には多数のご門徒皆様にお参りいただき、ありがとうございました。
宗祖親鸞聖人を偲び、そのご恩に報いるお念仏の一日を過ごさせていただきました。
・3月12日(土)2時より、彼岸会法要を行いたいと思っております。報恩講同様、皆様のお参りをお待ちしております。
・「徳善寺だより」第9号でお知らせしました兵庫教区「御同朊総結集1万人大会」が、10月31日「ウイングスタジアム」で、新門様をお迎えし、13000人のご門徒の参加で盛大に行われました。徳善寺からも8名が参加していただきました。
○ 一口メモ
「お仏壇の位置」
北向きのお仏壇の位置は悪いと言われますが、これは風通しや日当たりの具合などからで、他に理由はありません。
お仏壇の安置場所を考える場合、まず念頭に置かなければならないのは、お仏壇の〝ご主人〟である阿弥陀如来のお心と、それが家族みんなの心の拠り所であるということでしょう。
家族揃って心静かににお参りできる場所に安置することが必要です。目より少し上に如来さまを拝せるように高さも考えましょう。
(出典:「仏事のイロハ」 末元 弘然 著)
○ 編集後記
「私は信念を持ってやった」「私のしたことは間違いはなかった」とよく耳にする言葉です。「信念を持って生きねばならぬ」と思っている人多くないですか。私もその一人です。しかし「自分が信念を持って行ったことは、絶対に間違いない」と言い切る人は、無意識に自分が神になっているのではないでしょうか。私たちの多くが、今陥っている、信じ込んでいる、考え方そのものを問うてみてはどうでしょうか。住職
合掌
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