徳善寺だより 第22号 平成21年 2月

平成21年を迎え早や1ヶ月少しが経ちました。今年の冬は例年になく暖かく感じます。ご門徒の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。本年もよろしくお願いいたします。

最近テレビを見ておりますと、クイズ番組が多くなったように思います。漢字の読み、書きや正しい日本語の使い方など、日本人でありながら中々答えられない、覚えだせないということが最近頻繁におきてまいりました。携帯電話やパソコンなどを使っておりますと、変換を押せば勝手に文字を表してくれるので、思い出して書くことが少なくなったように思います。

日本語は元来、仏教の言葉が多く使われております。たとえば「我慢」という言葉。阪神淡路大震災のとき、アメリカのワシントン・ポスト紙は「多くの被災者のキーワードはGAMANだ。GAMANとは困難に耐える意味の日本語で、ここでは大切な美徳なのだ。市民たちはお互いに、我慢、我慢と助け合って苦難を乗り越えようとしている。」と伝えました。我慢は、辛抱すること、耐え忍ぶことを指し、よい意味で用いられています。

しかし、仏教語の「我慢」はあまりよい意味ではないのです。自分の中心に「我」があるとの考えから、我をたのんで自らを高くし、他をあなどることと説明しています。仏教では、そのようなおごりたかぶる心を七つ挙げ、「七慢」と称していますが、我慢もその一つです。

それが、我が強い、負けん気が強い、がんばる、辛抱するなどと変化したようです。それにしても良くない意味の語が、良い意味の語に変化していったのはおもしろいですね。

☆「七慢」(しちまん)とは、慢、過慢、慢過慢、我慢、増上慢、卑慢、邪慢の七つ

(合 掌)

○ 年忌のお知らせ

1周忌平成20年
3回忌平成19年
7回忌平成15年
13回忌平成9年
17回忌平成5年
25回忌昭和60年
33回忌昭和52年
50回忌昭和35年
100回忌明治43年

年忌を迎えるご門徒の皆様は、ご自宅の過去帳を確認の上、早めの連絡お待ちしております。

○ 彼岸会のお知らせ

毎年恒例の彼岸会法要を勤修いたします。皆様お揃いでお参り下さいますよう、よろしくお願いします。

日 時 3月8日(日) 午後2時より (徳善寺本堂において) 勤行・焼香・法話

○ 一口メモ

「お線香」について私たちはお勤めをするとき、お線香をあげます。・お線香には、「香」によって清らかなお浄土と阿弥陀如来さまのお慈悲を味わうという意味があります。・「香」はインドに起源を持つ礼拝用の道具で塗香、焼香、線香、抹香などがありますが、私たちの日常では線香と焼香を用います。・線香は立てずに短く折って火をつけ横にします(香炉に入る位で)。本数には規定はありません。・焼香は、予め香炉に炭を入れておき、焼香のときに焚きます。炭火の無い時は線香を代用します。「香」は嫌な匂いのものは避け良質な香を焚いてください。

(出典:研修読本、仏事のイロハ)

○ 編集後記

今年の冬はインフルエンザが猛威をふるっていると、新聞報道もありました。風邪にかからないよう予防措置を心がけましょう。彼岸法要の日には、皆さん、お元気にお参り下されるよう願っております。

(総代 一同)

事務局 神戸市須磨区寺田町2丁目1-2 徳善寺内 TEL 078-732-0531

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