徳善寺だより 第24号 平成21年 11月

時候の良い季節となりました。お盆・彼岸が終わり、今年も残すところ後2ヶ月ほどとなりました。毎年のことですが「もうすぐ年末かあ」とシミジミ感じております。ご門徒の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

我が家のわんぱく息子は今年の8月で2歳になりました。大きな病気もなくほんとうにスクスク大きくなっています。最近は色々なことを覚えてくるようになり、歓心とストレスが交互にやってきます。最近は1人でDVDを見ることができます。しかしながら、4年前に購入したDVDのデッキが壊され、もうすでに新調しました。

そんな子供の成長を見ていると、以前ご縁のあった子供さんのお葬儀を思い出します。まだ私が徳善寺にきて間もないころ、1件のお葬式の依頼を受けました。亡くなったのは赤ちゃんでした。お母さんのお腹の中から出てきた時、もうすでに亡くなっていたそうです。小さな棺の前に置かれた姿、形はまるで眠っているかのようでした。お経をあげる最中赤ちゃんのお母さんはずっと泣いていました。私も初めての経験でしたので、ご遺族の皆様に掛ける言葉が見つからず、無言で席を立ったことを思い出します。

話すことのできない赤ちゃんが、私たちに教えを説くことはありません。しかしその死から、命ということ・生きるということをご遺族は学ばれたことでしょう。葬儀は儀式にすぎず、誰もが悲しみを共有し、私たちも本当は限られた命を生きているのだということに気づくことが大切なのです。私たちが仏さまに手を合わせるとき、仏さまは何も語られません。しかし、お浄土からの呼び声は確実に私たちに届いています。それを聞くのは、その声を心で受け止めるのは、私たちなのです。

(合 掌)

● 報恩講法要のお知らせ

毎年恒例の永代経法要を勤修いたします。皆様お揃いでお参り下さいますよう、よろしくお願いします。

日 時 11月14日(土) 午後2時より (徳善寺本堂において) 勤行・焼香・法話

● 神戸西組親鸞聖人750回忌大遠忌法要のおしらせ

前回の徳善寺だよりでお知らせしましたが、平成23年に京都の本願寺において親鸞聖人750回忌大遠忌法要が勤まります。それに先駆けて神戸西組(長田区、須磨区の本願寺派の寺院26カ寺)で大遠忌のお待ち受け法要として、来年の1月30日に法要を勤めます。50年に一度の法要ですので是非ご門徒の皆様ご参加下さいますよう宜しくお願いいたします。

日時 平成22年 1月30日(土) 午後1時~午後4時30分頃
場所 睦学園 須磨ノ浦女子高等学校体育館

(神戸市須磨区行幸町2-7-3) ご法話 結城思聞師(元フジ TV アナウンサー、松倉悦郎)

記念講演 辛坊治郎氏(読売 TV 解説委員) ☆入場料無料 記念品進呈☆

● 落語会のお知らせ

神戸市内の若手僧侶の有志が集って群萠会(ぐんもうかい)という活動をしております。私もそのメンバーの1人で、この度「ぐんもう寄席」と題し、落語会を開催いたします。入場料無料ですのでこの機会に是非、生の落語をお楽しみください。

日時 平成21年 11月29日(日) 午後2時30分開場 午後3時開演
開場 西方寺 (神戸市東灘区御影本町6-3-6) TEL 078-851-6015

☆阪神御影駅より南へ徒歩約10分

駐車場が御座いませんので、公共交通機関でお越し下さい。詳細は徳善寺まで。

● 一口メモ

「合掌・礼拝のしかた」私たち門徒は、阿弥陀如来様を拝むとき、称名しながら合掌、礼拝します。合掌は両手に念珠をかけ、十指をそろえて伸ばします。そして親指でかるく念珠をおさえ、両ひじを上の方にはらず、両掌は胸の前で合わせ、指先が上体と約45度になるようにして、称名念仏します。このとき両手を額のところにあげたり、或は指先が口元につくほど近づけたりしないようにします。

礼拝は、この合掌の姿勢から静かに上体を前方45度ほどかたむけてお礼をし、上体を起こしてから合掌をときます。 総代 尾川 一 出典:研修読本

事務局 神戸市須磨区寺田町2丁目1-2 徳善寺内 TEL 078-732-0531

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